12月だというのに20℃弱の暖かさ。そして日本から約3時間と近い国「台湾」で行われたNew Beetleのイベントに、我らHot Water Driveのレポーターが取材に行ってまいりました。
イベントは、台湾一の都市「台北」から車で約2時間の台中縣にある観光牧場。広大な広場と展望台から見るすばらしい眺め、そして綺麗な空気と太陽に恵まれ、最高のロケーションで行われました。
台湾各地から200台弱の金亀、(台湾ではNew Beetleはカブト虫ならぬ、亀という愛称で呼ぶらしい!))が10:00amのゲートオープンと共に集まり始めると、STAFFの誘導にあわせ、なにやら不可思議な配列で駐車し始めました。そう、これは人文字ならぬ車文字です。すかさず展望台に上がってみると、そこには「NBOC」が綺麗に描かれていました。

(NBOCはNew Beetle Owners Clubの略)

このNBOCは1999年発足以来精力的に活動をつづけている、台湾全土にネットワークを持つ台湾最大のオーナーズクラブです。台湾は日本の九州とほぼ同じ面積ですが、イベントとなると、これだけのNew Beetleが集まるとは驚きです。車文字に続き、イベントはコンテストやゲーム、プレゼント交換など、たくさんのプログラムが組まれ、地元VWディーラーも参加しグッズ販売や2007年モデルのNew Beetle 1.6、GOLF GTI、GOLF PLUSを展示するなど盛りだくさんの1日でした。
また、イベントでは「守護星願 讓愛蔓延」と題し、恵まれない子供達へのボランティアも行っており、マスコットとサイドに子供達の写真の入ったBeetleも登場。このような取り組みも、心の優しい台湾の人とNew Beetleならではではないでしょうか。
ではここで、台湾の車&New Beetle事情を簡単にまとめてみましょう。台湾は日本とは逆の左ハンドル右側通行です。残念ながら日本の国際免許では運転できませんのでどうしてもという方は、頑張って台湾の免許を取りましょう。しかし、台北は道路も複雑で流れも速いのでなれないとかなり運転が怖そうです。

走っている車だけを見ていると、日本にいるのと勘違いするほど日本車比率が高いです。しかし、多くの日本メーカーはノックダウンで、台湾で現地生産をしています。また、欧州車に関しても台北では東京並みに多く(高級車比率も高い)、MB、BMWもたくさん見かけ、ポルシェやフェラーリも例外ではありません。もちろんVWも負けていませんよ。また、公用車(警察等)で欧州車を使っているケースが多いようです。貿易摩擦対策でしょうか?

信号待ちの交差点を見てみると、誰もが日本とは大きく違う点に気づくと思います。それは赤信号の先頭に停まるたくさんのスクーターたちです。平日は台数も非常に多くなるようです。また、夜の街に出てみると路上駐車の多さに驚かされます。理由は夜10時以降になると警察の取締りがなくなる為だそうです。一説によると、台北に登録されている車を市内の道路に並べると、道が埋め尽くされ身動きが取れなくなってしまうとのこと。それだけ車が多いのです。

では、New Beetleです。基本的にはヨーロッパ仕様をベースとしたモデルで、一部北米モデル等の並行輸入車も入ってきているようです。エンジンは1.8Tや2.0NAもありますが、現在発売されているのは1.6NA(Cabrioletは2.0NA)のみ。ミッションはATのみ。

ボディーカラーはサイバーグリーンMやゲッコグリーンM、サンフラワーなどの黄緑、黄色系が非常に多いのが特徴で、日本では見られないボディーカラーの存在も興味深い部分でした。暑い日が多いせいかカブリオレ比率はそれほど多くありません。暑い...で思い出しましたが、台湾ではフロントウインドシールドを含めた全面(6枚)にミラータイプのウインドウフィルムを貼っている車がたくさんいます。それだけ、日差しが強いという事です。(ちなみに法規制は無いようです)

カスタムに関しては、日本が警察より車検のほうが厳しいのに対し、台湾では車検は緩やかですが警察の取締りが厳しく、あまり目立つカスタムはできないようです。

しかし、イベントに参加したNew Beetleたちは許される範囲で最大限楽しむ為にたくさんの工夫をしている車を数多く見ました。

そのカスタムに目をむけてみると、ディテールは日本と差は感じられず、かなりHotなユーザーもたくさん参加されていました。もちろん地元Made in Taiwanの製品を身にまとったNew Beetleも多くみられるのは当然ですが、強く感じたのはヨーロッパブランドのボディーキット、アルミホイールなどのエクステリアパーツを用いたものが多かったように思います。インテリアに関しては、前述の6枚全面フルスモーク、フルミラーフィルムのおかげでなかなか確認できませんでしたが、オーディオにこだわったもの、メタルリングやトリム類を上手にアレンジして自分なりのアイディアで細工を加えるなど、大好きなNew Beetleへの思いは日本とまったく変わらず大きく、見ている人をワクワクさせてくれます。

イベントを通じて感じた一番大きなことは、台湾の人たちのホスピタリティの凄さです。

かつて日本は台湾に侵略したという歴史的背景があるにもかかわらず、非常に親日的にかつ積極的に交流を持とうとしてくれます。論語の言葉に「有朋自遠方來、不亦樂乎」(朋有り、遠方より来たる、また楽しからずや)とありますが、日本人がかつて持っていたはずのもてなしの心を、台湾の友達から非常に感じる事のできた1日でした。

そして、国境を越え人の心を繋ぐ車New Beetleの秘めた力を、身をもって体感できた1日でもありました。

NBNB…No Border. New Beetle

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